2004年8月アーカイブ

やっぱり噛むのね

日本レスリング、永田はいい結果を残せなかったものの、井上が銅メダル。おめでとう!

アテネ2004特集

 レスリング井上が銅

m2020548.jpg

で、やっぱり噛むのね、メダル。
なんで噛むんでしょ?伝統?



真実のためか金のためか

室伏が記者会見で以下の内容を記者に配ったそうな。

アテネ2004特集

 真実の母オリンピアよ あなたの子供達が競技で勝利を勝ちえた時
 永遠の栄誉(黄金)をあたえよ それを証明できるのは真実の母オリンピア

これは、オリンピック・メダルの裏に刻印されており、古代ギリシャの詩人ピンダロスが詠んだ詩、とのこと。
日本を筆頭にドーピングを世界中のスポーツ界から無くそうという動きはあるものの、人々が真実のためでなく、見せ掛けの栄誉、金そして地位のためにスポーツを利用する限り、ドーピングはなくならないだろう。

ついでに。
ナベツネが自分の私利私欲のためにプロ野球を利用しつづけるならば、日本の野球リーグはなくなるでしょう。



汚れた金メダル

「やっぱり・・・」というしかないこの結果。

アテネ2004特集

 室伏、繰り上がりで金=アヌシュが規定違反で失格-ハンマー投げ

アヌシュが事前のドーピング検査で出していた尿は本人のものではなかった。再検査にも応じない。彼に一度は与えられた金メダルは剥奪され、室伏の手へと渡った。ドーピングによって汚された金メダルを貰っても、室伏は嬉しくないだろう。

最初からアヌシュがドーピングなどせず正々堂々と戦い、その結果室伏が得た金メダルだったとしたら物凄く価値のあるメダルだっただろうが、本人としても複雑な心境だろう。同じ競技をする人間として、相手が「ずる」をして勝ったと知ったら悲しいに違いない。

不正なく、実力勝負で勝ったら気持ちがいいだろう。
不正をして勝ったアヌシュは、嬉しかったのだろうか?

「金メダル」という称号は、自分に嘘をついてまでして取るだけの価値があるのだろうか。
閉会を目前にして残念な事実だった。



ハンマー投げ金メダル選手のアヌシュ、IOCによるドーピング検査を受けずにそのまま引退するらしい。

アテネ2004特集

 ハンマー金のアヌシュ、疑惑の引退声明

既に帰国した本人は「IOCは同僚と私にドーピングの疑惑をかけた。侮辱されたまま帰国はできない。引退を計画している」と言っているが、もし疑惑を晴らしたいならばドーピング検査を受ければいい。同ハンガリーの円盤投げ選手はドーピング検査を正式に受けなかったため失格、重量挙げの選手までもが「おしっこが出ない」と言って検査を受けずに失格。アヌシュも疑われても仕方がない。

「侮辱も甚だしい」と言って、金メダリストの名声を守って引退。
まるで選手に対する組織ぐるみのワイロで巨人会長を辞任したが読売会長は辞任しないナベツネを見ているようだ。



オリンピックシーズンになると毎回問題になる、ドーピング。
先日銀メダルを獲得した室伏も、金メダルのアヌシュ選手がもしドーピング検査でクロとなったら、繰り上げで金メダルかもしれない。でも、きっとその金メダルは、彼にとってあまり嬉しくないものとなるだろう。

アテネ2004特集

 ハンマー投げ覇者薬物疑惑で室伏「金」も

憬れの東大に入学するためにセンター試験でカンニングしまくって合格。
憬れの会社に入社するためにSPI試験でカンニングしまくって合格。
憬れの女性と結婚するためにサラ金で借金しまくって指輪を購入して婚約。
憬れの金メダルを取るためにステロイドでトレーニングしまくって勝利。

そんなことをして嬉しいのだろうか?
一度ドーピングに手を染めたら、一生ステロイドを打ち続けないと結果は下がる一方だ。

自然の肉体を限界まで高めて得た金メダルこそ、本物の輝きだ。
室伏は、自分のライバルにもしカンニングをされて負けたとすれば、かなりショックだろう。

真剣勝負の面白さはそこに存在しない。
空しさだけが残るだろう。



なぜ噛むの?

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アテネも後半戦。

柔道が終わってしまった日本勢は大分勢いが落ちたものの、まだまだ頑張ってます。女子レスリングにマラソン、シンクロと熱い日が続きます。

4年前の高橋尚子に続き金を取った野口選手、おめでとう。胸に金メダルをかけた笑顔がまぶしいです。
ただ、彼女に限らず、疑問が一つ。

アテネ2004特集より

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 アテネ五輪・金メダルをかむ野口
 陸上女子マラソン、表彰式で金メダルをかむ野口みずき(23日、アテネ)

なぜ、メダルを噛むのでしょうか?
それって日本シリーズを制したチームがビールの掛け合いをするような、お約束なのでしょうか?谷選手のような金メダルにキスをするというはまあよく見る光景として、メダルをかじる・・・。これってあれでしょうか、小学校の頃によく食べていた、メダル型のチョコレートを大人になって本物のメダルを手にして、チョコレートに模して食べているのでしょうか。

ほんと、素朴な疑問です。



レスリングすげー

いや、なんていうかこの姿勢。

toyota_masatoshi.jpg

僕も高校時代レスリングをやっていたんですけど、こういう激しい投げ技は使えないルールでした。にしても、この男子グレコローマン55キロの豊田雅俊、物凄いなげっぷりですね。顔が・・・体が・・・足が・・・

よく見ると右足だけが地面についていて左足は写真右後方に写っているんですけど、一瞬左足が写真左側であらぬ方向に曲がっているのかと思ってしまいます。こわっ。



先日、五輪サッカーの日本最終戦を見ていて思ったこと。

明石家さんまが試合後の感想をなにやら述べていて「大久保のヘディング、あれはいいゴールだった」と言い、「とはいえ、私がタバコを吸って見逃してたんですけどね」「どうせこの試合勝っても何もいいことない」などという「爆弾発言」をしていた。

確かに、試合前、ハーフタイム、そして試合後にしか、(五輪に要らない)芸能人コメンテーターはテレビに映らない。きっとさんま本人も、スタジオに出向き深夜起き続けて高々5分~10分のオンエアをする仕事なんて退屈の極みだから、やりたくなかったのだろう。でも、テレビ局からは出演を請われ、マネジメントからも「いいからやってくれ」とか言われて、止む無く五輪のコメント役になったのかもしれない。

確かに、既に二戦負けた日本がどんなに頑張っても決勝トーナメントには行けなかった。何を今更頑張っているんだろう?と思う人達もいただろう。テレビ局としても、何の足しにもならない試合を放映してもしょうがないと、モチベーションが低い人間がいて、その有様をさんまが皮肉ったのかもしれない。

でも、失礼ではないか。
選手達は、自分達のためにも、日本から応援してくれた人たち、現地に来てくれた人たち、今後五輪代表となる後輩達のために、死力を尽くしてもぎ取った、貴重なゴールによる初勝利だった。笑いを取るためにか、テレビ局へのあてつけかは知らないが、「タバコ吸ってて見逃した」などという発言。そのような芸能人を視聴率のためだけに出演依頼した民放は益々嫌いになり、失礼な発言を言えるさんまを全く理解できなくなった。

日本サッカー代表、お疲れさま。
いい試合が見れて本当に良かった。
今後も頑張って下さい。



オリンピックも半分が終了。
テレビでは前半ハイライトが大量オンエアされ、日本選手達の活躍をあらためて感じさせられる。

柔道の三冠野村・二冠谷のダブル金メダルにはじまり、北島の「チョー気持ちいい!」、体操の「栄光への掛け橋だーっ!」、ライフル山本の「20歳で銅メダル、40歳で銀メダル、60歳で金メダル?」等々、印象的なシーンが沢山。

以前のオリンピックと比べて変わったな、と感じるのが、選手の雰囲気。昔だったら、

 「北島選手、金メダルおめでとうございます。今の感想は?」
  「あ、はい、日本で応援してくれている皆様のために頑張りました。皆様のために結果を出そう、出そうと精進してきましたが、今回はいい結果を日本のために残せてよかったです。」

みたいな日本国万歳、お国を背負って頑張ってます、みんなあっての自分です的な雰囲気が暗黙の了解であった。でも、今年は「チョー気持ちいい」とか、「いえーい (ピース) 勝ちました」なんて、自分がいい思いをする為に勝ったんだ、結果的にみんなの応援も嬉しかったよありがとう、という自分本位な人たちが増えた。いいことだ。

終戦直後じゃないんだから、今時「お国のために」なんて雰囲気がスポーツで存在すること自体がちゃんちゃらおかしい。ベッカムはイギリス国のために頑張っているか?ビルゲイツはアメリカのために頑張っているか?ジョージブッシュは世界のために頑張っているか?

否。自分のために頑張っている。自分の成功欲、達成欲、出世欲などを満たし幸せを感じるために頑張っていたら、それぞれがいい結果を残している (ジョージブッシュを除いて)。

日本国から「日本のために陸上でメダルを取ってくれるだろう!」と過度な期待をかけられていた末続選手、今年は予選敗退したけど、日本の期待なんてどうでもいい。彼が楽しく、世界レベルのスピードで走りつづけたい、そして勝ちたいと思えば、いずれ素晴らしい結果を残すだろう。

マラソン円谷選手が60年代に自殺をした時からずっと続く、「国のためそして応援する皆のために苦しむ選手」という歪んだ構図は、井上康生選手応援団に土下座で謝罪する井上父上という衝撃的なシーンに形を変え、脈々と受け継がれている。

選手を応援したければ、すればいい。
選手を応援したくなければ、しなければいい。
選手は応援によってエネルギーをもらえるかもしれない。
選手は応援に結果で応える義務はない。

応援は、無償であるべきだ。
ギブ&ギブ、勝っても応援、負けても応援だ。

国民の過度な願いが、多くの有望且つ生真面目な選手を潰してしまわないことを願う。



柔道王者日本、お帰りなさい。

重量級、男女二人とも金メダルで有終の美。
前回のシドニー五輪柔道は苦しかったが、今年の柔道は内容、結果ともにすばらしかった!

最後の金を日本にもたらした鈴木も、気負いを感じさせないリラックスした表情で畳に上がり、期待通りに足技で一本勝ち。ほぼ危なげのない試合運びだった。終わった後のインタビューもひたすらリラックス。たった今柔道の世界王者になったというのに。

もう誰でも聞き飽きている質問 「日本で見ている皆さんに一言」に対しては、

  「イエーイ (ピースサイン) 勝ちましたー」

との応え。NHKの司会も 「イエーイですか・・・」と苦笑するぐらいに、あっけらかんとしていた。
孫子の教えの通り、なんでも楽しむ人が勝ってしまうということだろうか。

 「子曰、知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者。」

 子曰く、これを知しる者は、これを好む者に如かず。
 これを好む者は、これを楽たのしむ者に如かず。

アーチェリーの山本選手も然り、楽しんだもの勝ちですね。



出向を待つ凛々しい姿。
 
 
船のIT環境を整える今回の仕事は、かなり面白いです。
 
液晶ディスプレイの普及で、最近はどこにでもPCのモニターを置くことができるようになりました。狭い船内、今までだったら「こんなところにモニターおいたら邪魔だろう!」というようなところでも、液晶ディスプレイを壁掛けにして電子掲示板として使うことができるんです。
 
たとえばこんなところ。
船内のダイニングルームです。
食事を食べている時でも大切な情報は逃さない。
 
コックピットにだってあります。
画面には写っていないものの、コックピットの中はIT機器だらけです。
昔ながらのアナログ機器もありますが、操縦舵なんて家庭用ゲーム機のレーシングゲーム用ハンドルのようにシンプルです。あの、大しけの時に船長が力いっぱい回そうとして逆に波に弾き返されるような木の舵なんて今時流行らないみたいです。
 
そして船員の部屋にもパソコンが。
多くの船員は無線LANつきのノートパソコンを使いこなします。
船内を自由に移動しながらネットワークに繋がることができます。
 
船長室もIT完備。
昔は艦長が「航海日記」なるものを日々綴ってしていたもですが。
今や航海日記もWeb、データベース、ワープロソフト等を使って書く時代なんですね。海外から絵葉書を書送ることもなく、リアルタイムで洋上からメールが打ててしまう。
 
こんにちは、今日は緯度63度経度156度付近です。
海は大荒れ、この大きな揺れに慣れない船員が甲板を汚しまくってます。
明日はサメの居る海域を通るので、悪い子は海に投げ込んでしまいます。
いい子にしていますよね?
 
      -パパ-
 
などと書けてしまうわけです。それはそれで味気がないのででたまには絵葉書も家で待っている妻や子供に送るのが優しいパパってもんです。
 
昼食後、ぼーっと空を見ていました。
台風一過、新潟の澄み切った青空に雄大な雲がぷかぷかと流れています。
東京の空とは違うのは空気が綺麗なせいでしょうか。
 
 
夕方、仕事が終わったところで、もっと空が見たいと思いマストに登りました。
コックピットより更に15メートルほど登ったマストからの眺めは、最高です。
蒼い、蒼い空がずっと広がり、東京では見られない雄大な日本海が見えました。
 
 
ぐるりと200度見渡すと、かすかに地球の丸みがわかります。そうだよなー地球って丸いんだよなー地面にいると平面に感じるのに、生きているってなんだろう?とわけもなく哲学者になります。
 
こんなに遠くを見渡したのはいつぶりだろう?ノートPCの前で30cm先の画面を凝視する日々。
人間らしさとはなんだろう?
 
 
ふと海岸線を見ると、ハンパなく大きな水しぶきが上がっています。
なんだろう?じっと見ていると、それは日本海の荒波が防波堤にぶつかって舞い上がっているのでした。幾度となく、押し寄せてはぶつかり、押し寄せてはぶつかり。建物の15階以上に上がる水しぶき。膨大なエネルギー。見ていて飽きません。
写真の中心の白いモコモコのようなものが、絶え間なく海岸線のいたるところで舞い上がっているのです。
もっと近くで見たくなりました。
 
帰りのタクシー、「日本海に寄ってください」と運ちゃんにお願いして、とっておきのスポットに連れて行ってもらいました。昔の海岸線を越え、数千のテトラポッドが新潟の街を水没から守っている防波堤で少し降ろしてもらい波鑑賞。
 
なんなんでしょう、この大きさは。
テトラを越えて防波堤の上を歩いていたらひとたまりもない。壁にぶつかった瞬間、波は電信柱の二倍以上の高さに舞い上がります。15メートル、強い波で20メートル以上。
 
500メートル離れた船のマストからでも「ゴパーン」という音が聞こえたぐらいだから、間近で見て聞くと物凄い迫力です。ドルビーサラウンドのホームシアターシステムなんて目じゃないです。映画「パーフェクトストーム」よりも迫力があります。だって本物だもの。
 
台風シーズンになると、必ずといっていいほど
 1.女性お天気キャスターによる暴風雨レポート
   (風でスカートめくれるのは意図的だ!気をつけろ!)  と
 2.子連れで波を見に行った父親が波にさらわれて行方不明ニュース
   (その後キャスターが「安否が心配です」とわざとらしいぐらいに心配なそぶりを見せる)
という定番がテレビで流れるわけですが、今ではその気持ちがわからないでもない。
 
確かに、今までに見たことのないスケールとパワー、音と視覚、これは見るっきゃないんだろうなと。僕ら東京人にとっては、こんな波普段じゃ見られないから台風だとついつい近くまで見に行ってしまうんだろう、無知だから。
 
 
動画でお見せできないのが非常に残念です。ほんの数十メートル先で、高さ3メートル以上の波がコンクリートにぶつかって、はじけてるんです。タクシーの運ちゃんが「新潟の人はテトラポッドに守られてるんだよ」と言っていたが、確かにこの防波堤がなければ海抜マイナス1メートルの街はあっという間に水浸し。冬になれば、台風でなくとも日常でこんな荒波がドカドカぶつかってくると言う。現地の人にとっては日常茶飯事なのに、僕にはとても新鮮でした。
 
なんの話だっけ、ああそうだ、出張だ。つまりは、
 1.空を見た
 2.マストに登りたくなった
 3.遠くの波が見えたから近くで見たくなった
ということ。
 
高い視点からものを見ると、今まで見えなかったものが見えてきて色々興味深い。
高いところに登るのは馬鹿と煙と言いますが、あなたもたまには無心になってマストに登ってみませんか、ということを言いたいんです、きっと。


国内ではマイナーなスポーツだが、アーチェリーの山本選手、41歳にして20年ぶりのメダルのニュースはかなり素敵。

ロスオリンピックといえば僕はまだ8歳、スポーツの楽しみなんか判らなかったけどあのワクワク感はなんとなく感じられた。背中に背負ったジェットパックで飛んでいた開会式とか色々と。その頃から頑張っている山本選手のかっこよさったら。

深夜ほぼ徹夜で決勝戦を見たけれど、アーチェリーはまさに自分との戦い。柔道や水泳等全てのスポーツはつまる所自分との戦いなのだけど、70メートルも先にある的の中心12cmを狙うアーチェリーは、本当に一瞬の気の迷いが勝敗を分けるんですね。

相手にリードされていた終盤、ここで山本選手が10点を取れば逆転というところで少し中心を外れて8点。相手は9点獲得で逆転ならず。もうちょっとで金だったのでとても惜しかった。けれども、一本いっぽんの矢を射る時の顔の表情、「スパン」と中心に当たった時の気分爽快な顔、合間に観客の応援に応える姿を見ていたら、インタビューで応えていた通り山本選手もそれほど悔いてないのかもしれないと感じた。

まさに参加することが楽しいスポーツであり、より自分が戦いやすい環境を作って、楽しんで、気を落ち着けて、心が静かな状態で射る。無心で射った矢は綺麗な弧を描いて的の中心に吸い込まれる。気持ちよさそうだ。

山本選手と繋がりがあるという、j-wackyさんが面白いことを書いている。

 |実は私の嫁さんが高校時代に習った先生です。
 |教え子なんですね~^^;
 |
 |なんか、裏話を聞いてると”大丈夫~?”って感じな人なんですけど、
 |しっかり結果を出しましたね!

「大丈夫~?」というコメントの背景には、きっと彼なりに人生を楽しんで、気負わずにアーチェリーを続けてきた結果があるんだと思う。マイナーなスポーツの選手であることの利点は、特に世間が必要以上に活躍を期待しないことにあると思う。気負わずに競技に挑めると思う。更に、自分が教えている高校の生徒や家族、即ち身内に暖かく見守られて、「どうだ?俺かっこいいだろう!」と、精一杯楽しんで戦える。まさに中年の星、かっこよかった。

対照的に、柔道で世界中から金メダルを期待された井上選手。日本中のテレビが今自分を生で見ているんだという重圧を感じて疲れきってしまったのがとても惜しい。今後は彼も「井上大丈夫か?」と言われるぐらい、ちょっと肩の力を抜いて柔道を続けてくれたらいいなと思った。



映画的出張生活

台風も過ぎ去り新潟は平和です。
 
でも、潮の満ち引き、風、あたりを通過する船の影響で、作業中の船内はグラグラ揺れます。暑さ、揺れ、そこにいるだけで歯が溶けそうなペンキやシンナーの臭いでかなりクラクラします。船でラリるなんて初めてです、貴重な体験。
 
だんだん船の中身も完成が近づいています。これはちょっとえらい人のキャビン。
21インチの液晶TVの下にはDVD&ハードディスクレコーダー、冷蔵庫、右にはカラープリンター、奥には4人ぐらいでお喋りができるナイスな席があります。左手前はベッド。
 
操舵室から後方を見たところ。
後ろにハッチと新潟港の夜景が見えます。きらびやかさでは横浜の夜景にはかなわないけれどシンプルで綺麗です。
 
マストです。
マストにはインマルサットという衛星電話のアンテナやら、JRC(日本無線)のアンテナやらレーダーやら沢山ついてます。これが折れると大変なことに。
 
よく映画なんかではこうなります。
マストにくくりつけられた人質です。大体人質の後ろには爆弾がセットされていて、主人公のスティーブンセガールが救出しようとすると爆発しそうになり、青いワイヤーか赤いワイヤーのどちらかを切ってギリギリ解除されたら残り時刻が0.3秒だった、というのが定石のようです。マストを破壊したら船は使い物にならなくなるので、そんなテロリストは馬鹿です。
 
船内に向かって話し掛けるマイクですね。
「えー、我々はテロリストである。この船を占拠し。爆弾を随所にセットした。命が惜しければ1億ドル用意しろ。警察に通報したら船を爆破する。以上。」
 
え?仕事しろって?してますよやだなあ。待ち時間が多いんですよ色々と。


準決勝で9分半の死闘を演じた女子柔道阿武。

くたびれきった体に鞭を打って、決勝中国と対戦。積極的に攻められ出足払いで転ばされそうになるが、決して焦らない。残り1分を切ったところで一閃、袖釣り込み腰で文句のつけようがない一本。

勝利が決まった瞬間涙が出た。
井上の悔しさの分も取り戻してくれる素晴らしい戦いだった。

おめでとう!



フランスに一矢報いた阿武

熱すぎる。
 
仕事から帰ったら井上が負けていてショックだったが、女子柔道78キロ阿武の戦いの熱さったら。
 
世界柔道選手権では三連覇の阿武も、オリンピックでは今まで振るわなかった。メダル獲得を賭けて戦った準決勝、指導による効果一ポイントずつで突入した延長戦。ゴールデンスコア方式により、先にポイントを獲得した方が勝つ。
 
そんな中、フランスのルブランはしきりに技をかけている風を装いながらも、両手が阿武の柔道着から離れている。「掛け逃げではないか?」とジェスチャーをする阿武の努力空しく、審判はルブランに対して反則を取らない。そんな中、時折カメラに移るフランス人のファン達は、「なぜ阿武は防戦一方なのに指導がこないんだ!」とばかりにブーイングをしている。おいおい、逆だよ逆、技かける振りしているだけだよ、と僕がテレビのこちらで言っても意味が無い。
 
刻一刻と過ぎる時間、延長4分以上が経過し、このまま判定にもつれ込めばルブランひいきの審判に判定負けを宣告されそうだ。焦る阿武、焦る僕。こうなると、誰がどう見ても明らかな技を決めなくてはならない。
 
残り30秒を切ったところで、既に力尽きて逃げ回るルブランに阿武は大内狩りを掛けた。軽く跳ねてて逃げるルブラン。しかし、体制を立て直す前に背負いをしかけ、阿武はポイントを取った。文句無しに決まった。勝った。
 
攻めるふりをしながら守りに入ったルブランは負け、攻めるふりをせずに堅実に技を決めた阿武は勝った。審判の誤審で負けるかもしれない試合だったが、見事な連続技で危うさを払拭したことで阿武は4年前の篠原 VS ドイエの屈辱を晴らした気がした。
 
ありがとう、阿武!決勝も頑張って!


新潟のとある造船所はワクワクがいっぱいです。
 
休憩中、周りにある様々な「!!」に思わずキョロキョロ。
まずはこれ。北朝鮮のあの船でしょうか?
万岬望号か?
ただの水産高校の船でした。マンギョン・・・ではなかった。
 
次にこれ。巨大な竹とんぼですか?
巨大スクリュー
取り付け前のスクリューでした。でかい。軸が10メートル近くあるんです。
 
これ。なんですかこの顔は?恐いです。箱の怒りが伝わってきます。
怒る積荷
吊荷の下に入るってのはそれぐらい恐いらしいです。
かなり恐い。そりゃ逃げるわ。
 
これは?最新式の木製液晶ディスプレイでしょうか?
隣にあるコード付き携帯電話もシュールです。
最新型木製モニタ
よくわからないけどモックらしいです。
「これぐらいのサイズです」とデモをするためでしょうか?でも何故か木製。
 
造船中の船です。内装がほぼ完了。
造船中
 
いっちょまえに造船所従業員のフリして、セルフタイマーで撮ってみました。
なかなかよく撮れてます。
造船中と僕
船が。
 
以上、新潟からレポートでした。明日も作業は続きます。どんなドキドキが待っているのでしょうか?
 
って、ペンキ・シンナー・熱・粉塵 等の劣悪な作業環境でシックハウス症候群気味、仕事は大変ですが、せめて楽しまないとね。


サッカー、日本の五輪最終戦を見ていたら、ほぼ朝でした。酷い時間に放映しないで下さい、民放及びBS。

ダーティなプレイも辞さないガーナ相手に日本はよく戦った。芸術的なヘッディングで決めた大久保、それを中継してくれた現地スタッフ、放映に携わってくれたテレビ局の皆さんありがとう。

内容が同じであれば、五輪の感動伝えるのに民放もNHKもないですよね。はい。

同時進行で見ていた男子体操も熱かった。韓国初の1・2トップかと思わせておいて、最後の最後に諦めなかったアメリカが大逆転の金メダル。凄すぎです。韓国残念!無念だと思うが誇れる結果だ!次があるさ!



悔しさをバネに

またもや柔道ですが。
決勝戦で大外刈りを返された男子柔道の泉選手。

決死の技を返されて一本を取られ、呆然とした顔で座っていた。その後冴えない表情で表彰式を迎え、メダルを授与された瞬間、無理やりニコリと笑って見せていたのが健気で印象的だった。それを見たコメンテーター「今やっと、少し微笑みが出ましたね」みたいな事を言っていた。

思い切り無理して作ってただろうに。デリカシーのかけらもないコメントだな。

泉選手、その悔しさをバネに頑張って・・・。

今、久しぶりの出張で新潟にいます。明日は港にてお仕事。



アテネをミルナ

民放各社共同で、「女子アナ」達を起用して「感動的なアテネを見るなら民放で!」などということをCMや吊り広告で言っているが、冗談もほどほどにした方がいい。アテネから本当の感動を得たかったら、民放など見ないほうがいい。NHKを見るべし。



目が離せない柔道

熱い。熱すぎる。

五輪初出場で金を取った女子63キロの谷本歩実の戦いは素晴らしかった。決勝戦までに取った一本の鮮やかさもさることながら、決勝で20cm身長差の相手に一本背負いをすかされ、体を上から崩されながらも二度目、三度目と一本背負いに行く積極性。そのまま技ありを取り、押さえ込みで併せ一本。

決して諦めない姿勢。

男子では準決勝戦のゴンチュクが熱かった。相手にリードされていたが、残り時間2秒、彼は捨て身技の引込返しに入る。主審の手が上がったのと同時に試合終了のブザー。一本勝ちだった。守りに入った相手を一瞬でねじ伏せ、ゴンチュクは決勝に進んだ。

決して諦めない姿勢。

三位決定戦のノソフも凄かった。一つ前の試合で肘を故障し担架で運ばれていった彼は、3位決定戦は棄権するかと思われていた。それでも彼は畳に出た。コーチのためでもなく、ファンのためでもなく、自分のプライドのために。ほとんど動かない左腕をかばいながらも、果敢にアジゾフに突進するノソフ。一閃、彼のすくい投げが決まり、アジゾフは頭と肩から落ちる。一本か?と審判の方を仰ぎ見るノソフ、だが判定は技あり。

激痛と戦い続けていたノソフが見せた悲痛な表情は「絶望」そのもの。だが試合はまだまだ続く。アドレナリンが切れるとともに、左肘の痛みは増していただろう。彼はそれでも諦めなかった。試合終盤、アジゾフは有効を2ポイント取っており、もう1ポイント取られたら延長戦もしくは逆転負けする。ノソフは逆転されないよう、審判に反則を取られないよう、最後まで果敢に攻めた。最後の組み合いでは思い切りぶつかりすぎて、ノソフ自身が眉の頭から流血していた。ブザーが鳴り、ノソフは最後まで攻めた褒美として銅メダルを得た。天を仰ぎ、野生的な雄叫びを上げるノソフの表情。激しい戦いを生き抜いた、原始的な表情はひたすらかっこよかった。

決して諦めない姿勢。

オリンピックを見ていると血がたぎってくる。
自分は?自分は戦っているか?

決して諦めずに突き進んでいるか?



よく勝った!感動した!

「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」
ってのは、小泉純一郎が2001年に貴乃花を称えて絶叫した台詞だが、昨日の柔道はそんな台詞が連発されるかというぐらい凄かった。

女子52キロ級の横沢、準決勝でポイントをリードされ、残り時間は30秒・・・20秒・・・そして10秒と絶体絶命な状況に陥る。相手のサボン(キューバ)は隙を見せない。残り3秒。アナウンサーも、コーチも、誰もが諦めていた。サボンは勝利を確信した。

それでも、横沢の勝利にかける執念は消えなかった。サボンの腕を持ち上げ懐に入りこみ、思い切り腰を跳ね上げる。技が決まったその瞬間、サボンは畳に背中を叩きつけられた。主審が腕を上げた時には時計はゼロ秒を指していた。

20040815yokozawa-shiai.jpg

負けを悟り愕然とするサボン。

サボンが油断したわけではない。横沢の精神がサボンの守りに勝っただけだ。残り30秒でも、残り1秒でも、勝ちに行く心の火が消えない限り、勝てる。

柔道や他のスポーツに限らず、仕事、恋愛、人生、この考えは全てに共通ではないだろうか。

 「勝ち組大学に入学」
 「勝ち組企業に就職」

メディアでは何かと「勝ち組」という言葉が乱用されているが、勝ちというのは元々あるものではなく、一人ひとりの人間が追い求めた結果得られるものだ。

勝つことを忘れて漠然と人生を過ごしていると、あっという間に負ける。



国技で勝つということ

ダブル金メダリストとなった、日本柔道の野村&谷。

柔道は日本から始まったものの、国内の柔道人口は減る一方、フランスを代表とする他国勢が柔道を熱心に取り入れてきた結果「弱小ジャパン」となりつつあった。

純粋な心の象徴であった白い柔道着も、もっとテレビ受けが必要、判りやすくしないと駄目だと他国にプレッシャーをかけられていつしか「青 VS 白」という滑稽な状態に。試合によって青の道着と白の道着を着替えるなんてアホな話があろうか。レース周回ごとに車を乗り換えるF1ドライバーはいないと思うのだが。

シドニーではドイエに篠原が決めた内股すかしが外国人審判に理解されず、まさかの一本負け。技の見極めすらできない審判なんて要らない。しかし、国際社会の中で変化していく柔道はいまや「Judo」であり、国内の柔道連盟が何を言ってもIOC審判の判定が覆されることは無い。

そんな中、柔道を生み出した国がJudoで金を取ったのは非常に清々しい。

シドニー決勝で内股を決め、表彰台に母の遺影を掲げた強く優しい柔道家の井上も、是非今年も文句のない一本勝ちをすることを願う。



ギリシャにお帰り

| コメント(1)
どうもこんにちは。新生カメサンです。
 
アテネオリンピック開会式を見ながら、何気なくWebのシステムを完全に変えてみました。今までよりもより簡単にコンテンツを更新できるよう、Movable Typeというプログラムを使っています。どうでもいいですね。
 
これで職場からでも出先からでもWebを更新できるというものです。何か思いついたときには書き込める、リアルタイムなWeb。今までなんで使わなかったんだろうと思うぐらい便利になります。
 
アテネ開会式はなかなか良く出来てましたが、毎年思うのが
 
 「なぜ日本の選手団の開会式コスチュームはダサいのか?」
 
ということ。他の国のはセンスがいいのに、日本チームの女の子達・・・ネマキ?
 
何はともあれ、今後もよろしくお願いします。
 
永田ジョージ丈士
 
永田ジョージ丈士


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