「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」
ってのは、小泉純一郎が2001年に貴乃花を称えて絶叫した台詞だが、昨日の柔道はそんな台詞が連発されるかというぐらい凄かった。
女子52キロ級の横沢、準決勝でポイントをリードされ、残り時間は30秒・・・20秒・・・そして10秒と絶体絶命な状況に陥る。相手のサボン(キューバ)は隙を見せない。残り3秒。アナウンサーも、コーチも、誰もが諦めていた。サボンは勝利を確信した。
それでも、横沢の勝利にかける執念は消えなかった。サボンの腕を持ち上げ懐に入りこみ、思い切り腰を跳ね上げる。技が決まったその瞬間、サボンは畳に背中を叩きつけられた。主審が腕を上げた時には時計はゼロ秒を指していた。

負けを悟り愕然とするサボン。
サボンが油断したわけではない。横沢の精神がサボンの守りに勝っただけだ。残り30秒でも、残り1秒でも、勝ちに行く心の火が消えない限り、勝てる。
柔道や他のスポーツに限らず、仕事、恋愛、人生、この考えは全てに共通ではないだろうか。
「勝ち組大学に入学」
「勝ち組企業に就職」
メディアでは何かと「勝ち組」という言葉が乱用されているが、勝ちというのは元々あるものではなく、一人ひとりの人間が追い求めた結果得られるものだ。
勝つことを忘れて漠然と人生を過ごしていると、あっという間に負ける。
