アテネをミルナ

民放各社共同で、「女子アナ」達を起用して「感動的なアテネを見るなら民放で!」などということをCMや吊り広告で言っているが、冗談もほどほどにした方がいい。アテネから本当の感動を得たかったら、民放など見ないほうがいい。NHKを見るべし。

民放各社共同で、「女子アナ」達を起用して「感動的なアテネを見るなら民放で!」などということをCMや吊り広告で言っているが、冗談もほどほどにした方がいい。アテネから本当の感動を得たかったら、民放など見ないほうがいい。NHKを見るべし。

民放のやり方はあざとい。

 ・人気女子アナの起用 (うっちー、徳永?)
 ・人気タレントの起用 (南ちゃん、松岡修造、さんま)
 ・人気スポーツを多めに放送 (バレー、競泳、柔道、野球)
 ・特定の人気選手にターゲットを絞った放送内容 (谷亮子、北島、愛ちゃん)
 ・金メダル有望選手や視聴率を稼げる選手のみ、オリンピックまでの困難な道のりを放送して「努力が実りましたね!」と感激を誘う

シドニー前の五輪では、別の選手目当てに押しかける報道陣に今や五輪柔道三連覇の野村選手が突き飛ばされたという逸話があるが、これが全てを物語っている。選手団は数百名もいるのに、スポットがあたるのはごく一部の競技のごく一部の選手。

競技が終わると、疲労から回復していない選手に我先に突っ込み

 「怪我に耐えてよく頑張りましたね!」
 「勝った気持ちは?」
 「今、日本のご家族に何を伝えたいですか?」

等の紋切り型で使い古されたインタビューをして、国内で放送されたら満足して帰っていく。そんな報道で感動を伝えられるか?

アテネの魅力は日本の選手だけだろうか?今や200を越える国が参加している五輪。一部日本選手の金メダル獲得が全てではない。競泳ではアメリカのマイク・フェルプス選手という文字通り怪物がおり、米国からは競泳8種目での金メダル獲得を期待されている。彼が勝てば、水着メーカーのSpeedoは100万ドルのボーナスを授与するという。でも、日本で報道される競泳は北島一色。その他の森田、山本等の選手は、五輪が始まるまでは殆ど触れられなかった。

結局民放は、スポンサーが全てなのだ。人為的に感動を作り上げ、ポピュラーなタレントにコメントさせ、視聴率を稼ぐ。そして、スポンサーがCMに起用している選手は多く放映し、多めに賞賛を浴びせ、スタジオのマネキン・・・もとい女子アナと対談の時間を設ける。そうでない選手、たとえば三連覇をした柔道の野村はほとんどオンエアしない。今ごろ民放は、日本柔道や競泳が予想以上にメダルを取っていることに慌てているのでは?そしてサッカーが遭えなく敗退したことに関してもスポンサーから抗議を受けるかもしれない。

有名でない選手だって、同じぐらいのドラマがある。谷選手に限らず、多くの選手は怪我と付き合いながらコンディションを整え、本番に挑んでいる。試合中に怪我をしてまで戦いつづける選手もいる。一人ひとりにドラマがあり、ドラマ俳優もどきが「感動的ですねー」とお仕着せをしなくても、視聴者は感動できる。

選手の表情、雄叫び、ガッツポーズ、苦悶、競技や国を問わず、その一つひとつは力強く、見ているだけで感銘を受ける。

「長嶋ジャパン」という言葉だって、長嶋本人はもしかしたら望んでいないかもしれない。「長嶋ジャパン」という響きがキャッチーで視聴率を取れるからメディアがそのように名付けたが、今や長嶋は療養中で中畑が指揮を取っている。しかし「中畑ジャパン」では響きが悪いから今更撤回できない。人のいい長嶋も「自分が現地にいるわけでもないのに・・・中畑君に悪いな」と感じているかもしれない。

「長嶋ジャパン」に飽き足らず女子サッカーは「なでしこジャパン」とはいかに。他の女子チームはなでしこでないと?そんな疑問を抱く視聴者を置いてきぼりにして、本当の魅力的なアテネを魅せられない民放各社は、国民を騙し続ける。アテネを見るならNHKだ。

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このページは、georgeが2004年8月18日 23:47に書いたブログ記事です。

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