Kamesan Daily

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2004年09月05日

ジャズすっぞ! in 浅草

swing.jpg

9月11日に封切りされる映画 "Swing Girls" - スイングガールズ。 17人の高校生が思い立ってジャズのスイングバンドを立ち上げる姿を面白おかしく演じるんです。

一つの売りは、全員が元々楽器初心者なのに、映画のために特訓をして吹き替え無しの演奏を映画内でやっていること。映画一本のためにサックスやトランペットの基本を4ヶ月でマスターし、多くのレパートリーを吹けるってのは凄い。

監督は異例のメガヒットとなった男子シンクロ映画「ウォーターボーイズ」を手がけた矢口史靖。詳しい話はリンク先を見ていただくとして、ジャズをやる身としてこの映画は結構気になっていました。

まさかその映画が今夜、こんな身近になるとは誰も思わなかった。
それは浅草にある最高に美味しいイタリアン、トラットリア フクヒロにて起こりました。

 トラットリア フクヒロHP
 トラットリア フクヒロ (ぐるナビ)
 銀座オステリア アズーロ (ぐるナビ、フクヒロ二号店)

ミュージシャン友人のユウコ (妻でない方の)と激ウマなカルボナーラを食べていたら、隣の席のおばさん?お姉さん?が、フクヒロさんに喋ってた台詞。

 「そーなのよ、今度是非見てみてー、うちのこが出演するあれ、11日から封切りだからー」

ん?11日?と思って軽く耳を欹てる。

 「そうそう、最初は楽器も吹けないのに、去年から映画のための楽器特訓がはじまって、映画の中は一切吹き替え無しで自分たちの演奏でやっているのよー。え?名前?スイングガールズよ」

!!!

なんと、隣に座っていた人はスイングガールズに出ている女の子プレーヤーのお母さんその人だったのだ(プライバシーを配慮して名前は伏せます)。驚いたのと、気になっている映画の名前が出たことでちょっと気分が盛り上がり、会計時に「さっきちょっと聞いたんですけど、娘さんがSWING GIRLSに出るんですか?」と聞いてみたところ、「そうそう、そうなのよー、あらあなた詳しいわね」みたいな流れになって、会計が済んだあとも暫く映画の話、音楽の話、ジャズやスイングの話で盛り上がってしまい、いつしか「もうちょっと飲んでいきましょうよ!」という流れに。あれれなんだこの急展開。

その後、じゃあ身近な音楽といえば歌だ、歌といえばカラオケだということでユウコの車で移動し、カラオケ屋にほんの10分前に会ったメンバーが集結。部屋に入ったのが12時15分、その後30分ぐらい話ばっかりしてて、彼女の一人娘がいかに真剣に女優として演技に取り組んでいて、今回は大抜擢で彼女もかなり楽しみだとか色々話は尽きず。その娘さんは今夜は別のオーディションに行っていて、ともかくオーディションを落ちまくりながらもまっすぐに女優として演技を極める道を突き進んでいるんだという話に感慨を受けました。

暫くしたらうちの裕子も合流し、あらこんにちは、あなたが奥様なの若いわね、いやいやあなたこそなんで○十歳なのにそんなに肌がつるつるなんですか?とか、いやー椎名林檎最高ですねとか、MISIAの歌はやっぱりいいねとか、ユウコ+ユウコ+お母さん+僕 という奇妙な構成で只管カラオケ&会話すること3時間半。気付いたら4AM近くになっていました。

それだけ話したら、別れ際に通常なら電話番号を交換し、メールアドレスを交換し、また今度会いましょうとか月並みな挨拶をして、でも連絡を取らないうちに気まずくなって結局その後一切会わないまま終わり、あああの夜はなんだったんだろう、とかいう流れになるんですが。下町生まれ下町育ちのお母さんはそうは終わらない。

 「カラオケ代?いらないいらない、先輩なんだからおごらせて」
 「電話?あたしゃ携帯電話持たないんだよ」
 「連絡先?いいのいいの、また今度フクヒロで会ったら声かけて」
 「SWING GIRLS、是非みてねー! 今日は楽しかったわー」

という至極あっさりとした別れの挨拶で終わり。あれ?番号の交換は?みたいな。

でも、結局人と人の付き合いってそんなもんだと思うんです。無理にその場の流れで初対面の人と電話番号交換するぐらいだったら、次にフクヒロで会った時に「あのときはどうも!今日は僕のオゴリです」とかやって、SWING GIRLSネタで盛り上がって、じゃ、今夜もカラオケ行きますか、てな流れになり、そんなことを2度3度繰り返してるうちに、もうすっかり友達だね、今度家も遊びに行くよってことになるんです。

縁です、縁。

僕がフクヒロに行くようになったのも、両国の蕎麦屋、業平屋の名物マスター茂木さんが「美味しいイタリアンがあるから行こうよ」と誘ってくれたから。そして、紹介されたフクヒロで、興味ある映画に娘が出演しているお母さんとばったり会った。そしてカラオケに行って、本当に楽しい思いをし、いかにも江戸っ子らしい別れ際を演出されてしまう。

これはもう、またいつか会うだろうな、いや、必ず会いたいなとお互いに思った時には、きっと会うんです。それが人と人の縁だと思うんです。

僕がジャズに興味がなかったら、ビッグバンドでピアノを弾いていなかったら、SWING GIRLSに興味がなかったら、今日の出会いはなかったんです。縁は異なもの味なものとはよく言ったものだ。

てことで、SWING GIRLSに出ている女の子を、僕らは応援することになりました。
ジャズは終わったかもしれんが、今後も役者として頑張って!

投稿者 g_nagata : 2004年09月05日 05:07