Kamesan Daily

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2004年12月17日

海野雅威、待望のファーストアルバム発売

「ピアノ界の貴公子」なんていう陳腐な台詞じゃ到底表せないスーパーピアニスト、海野雅威(うんのただたか)君を知っていますか?

彼のファーストCDが12月15日に発売されました。私ですか?即売即買です。

peekaboo.jpg
PeeKaBoo by Tadadtaka Unno Trioshopcart.gif

 メンバー
  海野雅威 (p)
  吉田豊 (b)
  海野俊輔 (dr)

曲目
  1. B.B.A.
  2. We Will All Together  
  3. Triste
  4. Virgo
  5. I Got It Bad 
  6. Whisper Not
  7. Pee Ka Boo !
  8. In The Wee Small Hours of The Morning
  9. Robbin's Nest
  10.Time After Time  

ジャズピアノを弾き始めて10年、その間に色々なプロのジャズピアニストの演奏を聴きました。日本人もアメリカ人も、超ベテランも中堅も若手も。その中で、海野君ほど心に残るピアニストは居ません。彼は弱冠24歳、でも、ジャズピアノを始めたのは9歳の頃だからジャズ歴は14年。

キャプテン翼の有名なフレーズ、「ボールは友達」ってありますよね。彼にとって、ピアノは永遠の友達なんです。ライブハウスに入りリハーサルを始めると、彼はピアノと向き合い、いつも弾いているのとは違うそのピアノとどう通じ合えるか、どうすれば最高の音を出してもらえるかを考え、暫く弾き続けます。

ライブが始まる頃にはすっかりピアノと意気投合した彼、最初の一音目から、彼が弾いた音は聴くものの心を鷲づかみにします。ジャズ好きでない人、ジャズに興味を持った事のない人と彼のライブに行くと、「ジャズはよく判らないけど、彼のピアノは最高だね」と皆言ってくれます。

そんな彼と出会ってはや2年半。その頃は小さなライブハウスでやっていた彼も、一緒に演奏したいというミュージシャンに引っ張りだこ、ファンもどんどん増えて、いつしか超売れっ子です。そして、待望のファーストCD。

ティーンエージャーが演奏したCDだとか、女性ジャズサクソフォンだとか、甘いマスクだとか、何かと若さやセクシーさやルックスで売られているジャズCDが多い中、彼のCDに関しては売り文句は要りません。一曲目の一音目を聴いただけで、「このCDいい!」と直感するものがあり、その良さは最後の音まで続く。何度も何度もかけたくなるし、「いいCD見つけちゃった」と人に教えてあげたくなるのです。

ピアノという楽器のポテンシャルと、音楽の持つ魅力を最大限に表現できるピアニスト。24歳でこれだけできたら、今後彼がどうなってしまうのか末恐ろしいです。全米デビューか?海外のジャズフェスティバルに出演か?全く予測不可能。でも、このCDをきっかけに彼の人気は瞬く間に広がるはずです。

もし彼のピアノを聞いたことがないなら、是非ライブで聴いてみてください。もし彼のピアノを聞いたことがあるなら、是非CDを買ってあげてください。Amazonや街のCD屋で買うよりも、彼のライブにて直接買うほうが彼らの収入になるはずなので、できればライブにて買ってあげたいです。

僕は我慢できずに外で買ってしまいましたが。海野君、ごめん。


因みに、CDで一緒にやっているベーシストの吉田豊君は、僕の大学時代の同級生にしてバンド仲間にして卒業して高校の先生になったがジャズを諦めきれずプロになったという熱い男。ドラマーの海野俊輔君も大学時代から筑波のジャズ研と繋がりがあり、都内で三人でよくライブをやっています。今後の彼らの活躍にも注目です。

投稿者 g_nagata : 2004年12月17日 02:13


コメント

海野さんのHPから飛んできました。
はじめまして。海野さんのピアノを聴き始めて2年ほどのharikiliと申します。私はネットで申し込んだのでまだ手元に届いていませんが、上のレビューを拝見して早く聴きたくてたまらなくなっています。笑。

私もジャズを始めて10年ほどになりますが、ライブ通いは始めて2年半くらいで、その最初の頃から、すっかり海野ピアノのファンになったんですよ。私もジョージさんとまったく同意見で、なにより「ピアノと友達」な音にまずすごく好感を持ちました。そして、あるとき一気に引き込まれてしまいました。その当時は今に比べればまだ発展途上の部分もあったのですが、出す音とフレーズがぴたっとハマリ、すっと体の中に何の抵抗もなく入ってきたんですね。驚きました。別に悲しい曲でもないし、私自身が悲しい状態であったわけでもないのに、ふっと泣きそうになるというか。ああいう種類のものは狙って出来るものではないですから、海野さんという人間の中にあってまだ見え隠れする本質というか、ゆるがない何かにものすごく惹かれました。まだ若いのでいろいろあるとは思いますが、ずっとささやかに聴きつづけて行こうと思っています。・・・・となにやら場違いなコメントになってしまってすみません(^^;
 私もピアノを心より愛しておりますが、ジョージさんのすばらしいレビューに共感、感銘しました。ジョージさんのピアノに対する愛情も感じられますね(*^^*)

それにしても、CDのキャッチフレーズ(?)の”甘いマスク”という表現はちと違うのではと思うのは私だけでしょうか?(笑)

投稿者 harikili : 2004年12月17日 14:21

harikiliさん、コメントありがとうございます。

ジャズ歴といい、海野君ファン歴といい、似てますねー。

>ふっと泣きそうになるというか

ほんと。彼は何でも弾きこなせる素晴らしいプレーヤーなのですが、中でも彼が弾くTristeやIn the Wee Small Hours of the Morningは「この曲が好」「ピアノが好き」という彼の真っ直ぐな気持ちが音に表れていて、それが自分の心に届くと思わず泣きそうになります。純粋無垢だからこそああいうピュアなサウンドを響かせられるのかな、と思いました。

上手いピアノは今まで沢山聴いたけど、心を打つピアノにかけて海野君を超える人を聴いたことはありません。

ずっとあの音を出しつづけてくれるといいな。自分なりに応援したいですね。

>甘いマスク

という売り文句は、そういうコピーでも*とりあえず*書いておけば、女性に売れるだろういうレーベルの気持ちが見え隠れします。大切なのは中身ですけどね。

投稿者 ジョージ : 2004年12月17日 17:25