2004年12月01日
明日ジャズ12: 楽器と息を合わせよう
♪俺は東京生まれジャズボップ育ち悪い奴は大体友達マリワナコカインこぼしたスープ吸えるものは大体吸ってきた行く先々でジャムセッションノークエスチョンいけてるジャズメンにアグレッションファッションチェックオンチェックでアナキーいつもクールにサブミッション決めるぜ楽器にロックオンファンキー
ジャズピアノをやっていると、つい考えずにマシンガンアドリブをやってしまいます。でも、それって本当に正しいのでしょうか。
(明日ジャズ、Jazzコラムのアーカイブに一挙まとめてあるので、読みづらい方はアーカイブからご覧下さい)
明日のジャズマンのために その12:
楽器と息を合わせよう
こんな文章、どうですか。
俺は東京生まれジャズボップ育ち悪い奴は大体友達マリワナコカインこぼしたスープ吸えるものは大体吸ってきた行く先々でジャムセッションいけてるジャズメンにアグレッションファッションチェックオンチェックでアナキーいつもクールにサブミッション決めるぜ楽器にロックオンファンキー
読みづらいです。読みたくもないです。何が足りないのでしょうか。
(内容が悪いというのは却下の方向で)
・改行
・句読点
では、その2点につき改善してみましょう。
俺は東京生まれジャズボップ育ち、悪い奴は大体友達。 マリワナ・コカイン・こぼしたスープ、吸えるものは大体吸ってきた。行く先々でジャムセッション・ノークエスチョン?
いけてるジャズメンにアグレッション、
ファッション、チェック・オン・チェックでアナキー。
いつもクールにサブミッション、
決めるぜ楽器にロックオンファンキー!
内容は相変わらず0点ですが、多少読みやすくなったかと。ジャズの演奏も同じ。アドリブで弾いている音符が同じでも、句読点や改行を入れるだけで聞きやすさが改善されます。
サックスやトランペットはいいんです、自然と息切れするので。どこからフレーズを始めてどこでフレーズを終えるかを、意識しなくとも自然と体得します。でも、ピアノやギターは16小節でも32小節でも休みなしで弾きつづけられるので、ついマシンガンアドリブだ、などと自己満足な句読点なしのプレイをしてしまう。
聞いている方は疲れるのに、やっているときは気持ちいいから弾きまくり。あとで録音を聞くと「俺って・・・」と顔に縦線入りまくりってことに。

じゃ、どうすればいいかというと、呼吸です、呼吸。
オスカー・ピーターソンのライブアルバム(お勧め:"The Good Life" このエントリのおまけで紹介)を聞くと、かすかに「ウーーーーン、ウーーーーーン、ウンウンウーーーーン」とうなっているのが聞こえます。これは別にウ○コ漏れそうなのを我慢しているわけではなく、ピアノのフレーズを弾きながら鼻で唄っているんですね。
もとい、心で唄っている音が鼻歌になっているし、指先からイメージした音を発しているという状態。それができるとどうなるかって、自分が「唄いたい」と感じた音通りにピアノが鳴るので最高に気持ちいい。もう恍惚状態。たぶん、The Good Lifeを弾いているオスカーはマリファナでイっちゃっているぐらい気持ちいい顔をして弾いているんだろうな、ってぐらい最高の演奏をしています。
しかし、いきなり心からの音を楽器で出すことはできません。
でも、楽器の音に自分の心をシンクロさせることはできます。
楽器を弾きながら、呼吸を自分のフレーズと合わせてみます。「すぅ」と息を吸って、吐き出しながらフレーズを弾く。フレーズが途絶えるころには息も途絶える。もう一度息を吸う。吐きながら弾く。そうやって楽器と息を合わせていると、いつしか音・指・心がシンクロして、自然なアドリブができるようになります。
フレーズは小節の頭から始まるも後ろで終わるとも限らない。でも、頭で演奏しているとついついそうなりがち。そこで、呼吸しながらフレーズを演奏すると、小節の途中で息切れもするし、途中から始まったりもする。その自然な感じが、聞く側にも優しく、あとで自分で聞いても「ああ、いいフレージングだな」と感じられるアドリブに繋がります。息継ぎなしだと、冒頭のような息が詰まる文章になっちまいます。
呼吸のリズムや肺活量は人それぞれ。自分の呼吸でアドリブをすれば、オリジナリティある「自分らしいプレイ」ができるようになります。ってことで、楽器と息を合わせよう。
明日のジャズマン達よ、大志を抱け。
次回の明日ジャズは、これの実践編です。うまくできるかどうか・・・。
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おまけ。今日のジャズピアニストにお勧めCD:
Ahmad Jamal 「But Not for Me」

But Not for Me by Ahmad Jahmal![]()
Ahmad Jamal (pf)
Israel Crosby(b)
Vernell Fournier(ds)
これ以上我慢したら漏らすんじゃないか、ってぐらいに我慢の人、それがアーマッド・ジャマルです。「4'33"」という無音の曲を作曲したジョン・ケージなる前衛音楽家がいますが、ジャズ界のジョン・ケージはジャマルだと思います。何がすごいかって、彼の作り出す「間」の長さ。
聞いていると、すごく長い時間待たせられる。
テーマのフェイクは音がすごく少ない。アドリブ、音が更に少ない。
音が少ないから間があくんだけど、その間の分だけ、弾いたときのフレーズの印象がはっきりと立つ。
ピアノをやっているとつい弾きたくなる。弾きまくりたくなる。そんな欲求を力強く抑え、じっと我慢し、「ここしかない!」という瞬間だけ音を出すジャマル。彼は、弾いている時間以上に弾いていない時間、音の空間に意味を見出しているのかもしれない。
息が止まりそうな彼のピアノ、どんな曲を弾いてもジャマリズムに染まる。マイルス・デイビスがガーランドに「ジャマルのように弾け」と言ったらしいが、「枯葉をバッキングしよう」で紹介した2-4裏の「ガーランド奏法」も実は元々はジャマルが編み出した奏法だったりする。But Not for Meみたいなスタンダードも、こんな風に料理するのかとそのオリジナリティに感心する一枚です。
投稿者 g_nagata : 2004年12月01日 01:05
コメント
前GRE受けたのさ。1人ずつ端末与えられてキュービクルもあって
リラックスして受けたのね。
全部終わって荷物まとめて立ち上がったらアナタ、
顔真正面に監視カメラがあったのよ・・・
こちらをのぞきこむような。
鼻くそほじったし答えわかんなくてボールペン鼻の穴に入れて
しかも五色ボールペンでカチカチ言わせながら
鼻の穴自爆して「痛え」とか言っちゃってるのよ。
プライバシーってどこまで主張していいのかわかんなくなったわよ。
あんまり馬鹿な事やってると駄目ですよって暗示だったのかな。
投稿者 えみごろ : 2004年12月11日 23:10
えみごろさん、
テストセンターは不正のないようにありとあらゆるところにカメラがセットしてあります。間違っても漏らさないように・・・。
投稿者 ジョージ : 2004年12月11日 23:33



