Kamesan Daily

Weblog for the Curious

« fly away / corrinne may | メイン | 波と音楽とイタリアンと、私 »

2008年06月06日

海野雅威 - a pianist like.no.other

6年間。

pict

彼とはじめて会ったのは、忘れもしない2002年11月25日。六本木のVanilla Moodという小さなお店で、大雨の降る中、片手で数えられるほどの客を相手に熱い演奏を繰り広げていた。海野雅威、うんのただたか。

ジャズって、なかなか理解され難いし、ことに、最近流行っているジャズは難解で「初心者はわからなくてもいいよ」的なものがあってつまらないんだけど、今日のバンド「YU-YU」はそんな風潮をぶっとばすアンチテーゼでした。ルールがわからないと面白くないアメフトの試合と対比的に、ルールなんてわからなくてもただ華麗でダイナミックなプレーで万人を魅了するブラジル代表のサッカーのように、判りやすい面白さを味わったのでした。
unno_1228_018_s.JPG

その後、2004年1月24日には友人を誘って9人で鑑賞。

「最近やる気ないな」という人にはやる気を出させ、「最近元気ないな」という人には元気を与える。「最近寂しいな」と思う人には「でも大丈夫」と感じさせ、「仕事やめたいな」という人には「もう少し頑張ろう」と思わせる。人生の喜びを凝縮したような彼のピアノは、音楽の素晴らしさ体感させてくれる。

ここでいくら誉め文句を書いても書ききれないのできりがないし、どんなに美辞麗句を書いても僕の評論では彼の音楽を正当に評価することは出来ない。なぜなら、彼の音楽を評価できるのは、それを聞いてその素晴らしさを感じられた人だけだからだ。

ファンが7人も増えた。恐らく彼らがまた「俺ジャズあまり興味ないんだけどね、それでも聞きたいバンドがあるんだ。今度行かない?」と知人を誘うに違いない。・・・ リピーターを増やし、リピーターがリピーターを呼びいつしかその人気は飽和を迎える。3年後でも2500円でこんな素晴らしいライブを聞けるのだろうか?それとも5000円になってしまうか?

2004年の終わりには、インディーズレーベルから彼らのファーストCDも発売された

ピアノという楽器のポテンシャルと、音楽の持つ魅力を最大限に表現できるピアニスト。24歳でこれだけできたら、今後彼がどうなってしまうのか末恐ろしいです。全米デビューか?海外のジャズフェスティバルに出演か?全く予測不可能。でも、このCDをきっかけに彼の人気は瞬く間に広がるはずです。

その後、彼の演奏を何度も聴いた後、2005年~2007年まで僕はサンディエゴへ留学。この時すでに「完成形」と思われた彼のピアノは、ここ3年間で更に成長していました。

多くのミュージシャンが凌ぎを削るジャズピアノの中で、彼ほど純粋にピアノと向き合うミュージシャンを見たことがありません。金を貰うプロフェッショナルとして他のピアニストと優劣を競うのではない。ひたすら、目の前のピアノをいかに楽しく美しく奏でるか、競演しているミュージシャンとどう遊ぶか、その場にいる全員の耳と心に最高の音は届いているか。それだけを考えて毎日を過ごしているに違いありません。

結果、お客様数名のライブで出会った彼は、多くのミュージシャンとライブハウスに引っ張りだこになり、今年になってソニー系列のジャズレーベルからCDをメジャーリリース。満席のライブハウスでCDは飛ぶように売れるも、サインのお願いに応じる彼の姿勢は6年前と少しも変わらない。

 「僕のピアノを聴いてくれて嬉しいです」

そして彼は、今月を最後にジャズの聖地ニューヨークに飛び立ちます。日本で生まれた海野雅威が、ジャズを生んだアメリカで "Tadataka Unno, a pianist like no other" として紹介される日も近いです。

皆様も是非、応援を。

投稿者 g_nagata : 2008年06月06日 03:27


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kamesan.net/mt/mt-tb.cgi/768

コメント

どなたもお気軽にコメントを!
「保存」押下後15秒程で書き込みされます。しばしお待ちを。




保存しますか?