綱吉が生きていたら世の中も違ったのかもしれませんが、日本は動物保護が遅れています。
平成11年に動物愛護管理法が改正(*1)されるまでは、お隣さんが飼っているペットを虐待したり殺したりしても、原則3万円の罰金が上限、それじゃ命として安すぎるということで器物損壊罪を適用して30万の罰金が上限でした(*2)。
動物なのに器物損壊とはこれいかに。
(因みに人間に対する過失致死の上限は50万、これも安すぎでは?過失が多いこの世の中)
法改正により
「愛護動物を みだりに殺傷した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」
と100万上限となったのですが、その後に起きた、「男が犬に熱湯をかけるなどの虐待」事件では前例がなかったためか3万円の罰金でした(*3 判例【大阪簡裁平成12年9月】)
その後、平成14年に発生した「こげんた事件」(*4)が司法当局を動かした。2ちゃんで野良猫虐殺をリアルタイムで演じた男の罪の重さ、それに対する当初の「書類送検」というあまりにも軽い扱いに対する怒りが動物好きのネットユーザー間に沸き起こり、数万通の署名を受けて警察と司法当局は再度事件を調査、結果虐待者は起訴され、14年10月に懲役6ヶ月執行猶予3年の求刑 (*5)。今でもこの事件で検察を動かした人たちは署名運動をし、愛護法の罰則をより厳しくしようと声をあげています。
一方で、動物を虐待死させた動物病院に纏わる話 (*6)や、悪質ブリーダー、劣悪環境に犬を何10頭も押し込めるようなペットショップ (*7) に対する行政の指導は行き届いていない。
ペットブームに便乗した金儲け業者が必要以上にブリーディングしたり、初めてのペットオーナー達にペットを飼うことについての義務を教育をしない結果、平成13年には50万匹の犬と猫が全国の自治体で処分されています。
「○×愛護センター」なる動物収容・処分施設は、安楽死という名の元、年間2万匹以上の犬や猫を二酸化炭素で窒息死させている。毎年「動物愛護期間」になると、日本中のペットオーナー達が「保健所による動物虐待を許すな!」と抗議をする一方で、無責任なペットオーナーやペットショップが一日1400匹もの犬猫を死に追いやっている。
これが日本の動物愛護法の実態、行政の限界、ペットビジネスに関わる人間の資質です。
一方、海の向こうの英国には1824年に発足したRSPCAというチャリティー団体があります(*9)。RSPCA-英国動物虐待防止協会-の予算は2001年度実績で年間140億、全て寄付でまかなっています。そして年末が近づくとテレビCMで
「子供へのクリスマス・プレゼントにペットをあげるのは止めましょう」
と、英国の親たちに強くアピール。
「あれ欲しい!買って!」
「ボーナスまでまちなさ・・・ぃ」
どうする~アイフル?
などとやっている消費者金融、消費者金融がテレビのCMの大部分を占めている状況、それを知りつつも、しょーもない昼のワイドショーやドラマを見ている人達、全員が少しずつ日本の動物虐待に貢献しているのかもしれないですね。
*1「動物の愛護及び管理に関する法律」改正の概要について
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/amend_law/gaiyo.html
*2 動物の法律・判例集/法令
民法・刑法・その他諸法令~関係条文抜粋~
http://www.kamisama-tasukete.com/archive/minpou.htm
*3 動物虐待裁判事例
http://homepage2.nifty.com/dragonsam/ryoko_039.htm
*4 Dear こげんた
http://kogenta.com/
*5 「こげんた」事件判決
動物の愛護及び管理に関する法律違反 H14.10.21 福岡地方裁判所
http://www.kamisama-tasukete.com/archive/kogenta.htm
*6 動物医療過誤裁判 すみれちゃんのために出来ること
http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Lucky/7629/
*7 平成13年度に50万匹の命が絶たれた現実
殺処分される犬猫の数を減らすには
http://www.alive-net.net/companion-animal/gyousei/inuneko-syobun.html
*8 千葉愛護センター
スタッフリポート
http://www.tolahouse.com/sos/report/
*9 RSPCA紹介
http://www.wan.ne.jp/hara-rep/001217/001217.html
http://www.knots.or.jp/info/overseas/rspca/rspca.htm