合併騒ぎに見る日本の矛盾
最近何かと合併が流行ってます。
近鉄が不振だから合併。西武ライオンズも合併しよう。2リーグだと採算合わないから1リーグに合併。いっそのこと少ないファン数でも採算が取れるように最終的には2チーム残るように合併すればいいのでは。そうすれば常にジャイアンツ VS タイガーズというみんなが注目する好カードだけの試合になりますよ。
そうして銀行も。不良債権にあえぐUFJは東京三菱の傘下に。寄らば大樹の陰とは、まるでナベツネに擦り寄る日本プロ野球界のオーナーのようですね。大樹の陰に隠れれば状況が良くなるかといえば、本質的に抱えている問題を解決しなければ東京三菱という大きな組織にダメージを食らわすだけなのでは。
一方で新生銀行のように、過去の銀行の不便さや不合理を徹底的に洗い出し、24時間365日ATM利用タダ、窓口とスターバックスの融合、ネットバンキングや外貨預金のサービスレベルを上げてリテールを強化した結果、自己資本比率を3年間で17%から22%まで高めた。東京三菱は12%、UFJは9%だ。
新生銀行の従業員数は2100名ほどだが、450億の経常利益を上げている。従業員一人あたり2200万の利益。UFJは3900億の経常損失(平成15年)、17000人のUFJ銀行員一人あたり2200万円の損失だ。利益を生み出さない銀行。東京三菱は15年度は640億円の経常利益、16年度は1800億と予想されている。従業員18000人で一人あたり300万〜1000万の利益。UFJと合併した結果東京三菱の収益性は相殺され、せっかく上がりかけていたのに横ばいになるのではないだろうか。
銀行や証券等の金融機関はメーカーやIT企業と違い、資本は人や資材でなく、人から預けてもらっているお金。でも、色々な工夫を施し資本を効率よく運用して利益を得ると言う意味では、やはり従業員も大切な資本だ。
従業員が2000人の企業でも上げられる収益を35000人の企業が超えられない気がするのは情けない。
素人考えでもこれだけ突っ込めるのなら、専門家は今回の合併をどう思っているのだろうか?「素晴らしい!これで全部解決だ!」とでも?アメリカでメガバンク化が進んでいるからといって、今の日本で真似をすれば解決するとは思えない。
いっそのこと「三井住友東京三菱UFJ銀行」を作れば?と皮肉りたくなる。役員間で派閥が形成され、役員に取り入る部長で派閥が形成され、部長に擦り寄る課長が多数存在し、その課長に気に入られるために他人の仕事の邪魔をする輩が続出するのが予想される。
IT業界も楽じゃない。NEC、日立、富士通、IBM、NTT系とシノギを削っている。日々お客様に最適なシステムを提供するためにはどうすればいいのか?IT不況の中で現場は知恵を絞っている。
一方、上層部ではこんな話し合いが行われているかもしれない。どうだ、野球や銀行に習い、今後うちらも合併してはどうか。NEC、NTT、日本IBMから「日本」を取り、日立、富士通の名前も取り込んで「日本日立通」(ニホンヒタツウ)を作ればいいのでは?そんなことでは悩みは解決しない。お客様の満足できるシステムを作れるはずがない。
大切なのは、その場の状況に合わせて機敏に変われる企業であること。市場の全員が儲けられるような仕組み、合意を得ること。市場の全員が儲けるということは、読売ナベツネのように独り勝ちをするのではなく、戦うところは戦い、協力するところは協力する必要がある。何より、お客様の立場に立った仕事をすることだ。野球はファンを大切にしていない。銀行は顧客を大切にしていない。IT企業は本当に必要なIT資源を提供できていない。
そんな状況を自分の立場から打破するために、MBAを取りに行きます。社内選考通りました。あとはGMAT、TOEFLそして願書。頑張ります。
2004/7/16
社内選考終わり
全て終わり。
海外留学の社内奨学生選考にあたって、ここ3ヶ月で、英語試験と英語面接、論文2枚、推薦書1枚、面接2回。
今日が最終面接だったが、4人の面接官相手に言いたいことは大体言えた。緊張も前ほどせず、意外と坦々と語っていたら、規定の30分まで5分を余して面接が終わってしまった。5分余っているのだから、自分からもっと言いたいこと言えばよかったのか?と思いつつ、でも言いたいことは言ってしまったから後は相手の判断に委ねるしかないと潔く退出。
留学というチャンスを活かせば、自分のキャリア、自分の人生、社会人として社会に及ぼせる影響の幅が広がる。留学したとしても漫然と日々を過ごせば、大した事はできない。なぜ留学か。何度も立ち止まってそれを考えた数ヶ月。自分で出した答えが、会社にとっても納得できる答えであって、選考プロセスの全てを通じて「永田は海外留学をして帰ってきたら会社に貢献できる人間である」と判断してもらえたら、来週には「おめでとうございます」メールが来るはず。
もちろん来てほしい。来なかったらそれまでだ。自分は留学すべきではない。
社内奨学生選考は、非常に就職活動に似ていた。自分を偽っても受からない。偽らなくても受からない時はあるけど、恐らく受かる時はそれが自分にとって正しい道ということだ。
自分の前にある道は今は見えないけど、全てが終わった後に、通ってきた道筋が正しかったと思いたい。
2004/7/8
From 3-D to 4-D to n-D
A two year round trip to UC Berkeley to take the MBA course.
Why go ? Is MBA a quick ticket to become a Super Businessperson ? No. As many Americans joke about it, "yup, my MBA stands for Married But Available." Look at all the MBA holders who do nothing but surf the Net every day. MBA ? Nothing but a brand, some say.
Still, look at the current state of US and EU. Look at the speed at which China is rapidly developing. Japan will not be an exception in the movement of businesses shifting to e-Business, hence becoming more global day by day. At that time, the skills and knowledge acquired through the MBA course will have a meaning.
Then again, I am an IBM employee, an IT specialist. My work is IT. That's what they pay me for. How will MBA help ME out ? Won't the investment be a complete waste of money ? No. Earning the diverse knowledge from MBA will be a necessity, if I am to contribute to our clients in Japan and the rest of the world.
One dimension, two dimensions, three dimensions. We can sense and understand things happening in and up to three dimensions. In this three dimension world, we can see, feel, manipulate things. When an object moves from one point to another, we can really see what is happening. But what if a box is moved in a four dimensional world ? From our eyes, the box would suddenly vanish, and appear out of nowhere five minutes later. Essentially, the box will have slipped in time. We can imagine that happening.
Can you imagine what happens if a box is moved in its fifth dimension, sixth dimension, and n-th dimension ? No, most of us can't even imagine.
We, living in this three dimensional world, can understand what happens in a two dimensional world. But a person living in a two dimensional world can not understand what is happening in a three dimensional world. When things happen in a higher dimension than in the dimension one currently lives in, it can't be understood. Where did the box go ? How did it come back ? It's so obvious from someone living in a higher dimension. The box was pushed. It's that simple.
I am a one-dimensional person. My dimension is IT. I deliver my IT to my clients. But are my clients happy ? They live in a multi-dimensional world. Finance. Strategy. Marketing. Customer relations. Logistics. They do their business in a world of many dimensions where I can just barely imagine. That's what business is all about. That's economy. IT ? IT is nothing but a line, a line drawn in a plane, a plane drawn in a space, a space existing in a point in time, a time existing in who knows what.
Undeniably, IT is fun. It's a good place to put your bet on beside Genome business. But that's not important. Just because it's hot now, just because many stock holders put their money there, IT is not important. What is important is that in this Nth dimension economoy, our clients will put the IT dimension to good use. "IBM says IT is to be used THIS WAY" If it doesn't match our client, who would care what IBM says ? If the IT piece doesn't fit the multi-dimensional puzzle, it's not going to strengthen our clients. Rather, it would put them off balance.
If I'm going to be paid providing the IT puzzle piece to our clients, I would like to shape piece to be a perfect fit. That's why I want to learn the other dimensions of the business world.
To overcome, understand and manage the N-th dimension world, I am in great need of new knowledge.
A 3D pretzel drawn in 2D. Is this 3D or not ?
2004/7/3
3次元から4次元へ、そしてN次元へ
UC Berkeleyに留学して、MBAの勉強をしたい。
なぜ留学か。MBAを取れば仕事ができるようになるのか?否。MBAはアメリカンジョークで"僕のMBAはMarried but availableの略さ"とネタにされるよう、モテる男の条件みたいな軽さもある。MBAホルダーだが仕事が出来ない人は沢山いる。所詮ブランドとも思われる。
とはいえ、欧米諸国の現状、これから中国の動きを見ていると、ビジネスが国内に留まらずグローバル化するにつれ、MBAの知識をもっていて当たり前という人材がこれから必要とされるものと思う。
とはいえ、僕はIBMの社員だ。ITで仕事をして、ITでお客様にお金を払ってもらっている。そんな自分に、MBAの知識がどう役に立つのだろうか。宝の持ち腐れになるのでは。否。MBAを通じて経営についての多角的知識を得ることは、今後の自分が世の中の会社に貢献する上で、必ず役に立つ。
1次元、2次元、そして3次元。人間が視覚的にも直感的にも理解できるのは、3次元の世界までだ。1次元の点、2次元の線、3次元の空間、いずれも目に見え、手で触れることができる。物体を見て、それが何であるか認識ができる。3次元の世界で物をある場所から別の場所に移動するのは簡単だ。では、4次元の世界ではどうだろうか。あるものが突然なくなったり、どこからともなく表れたり。物質がタイムスリップする世界。これが4次元だとしよう。では、5次元は?6次元の世の中では?想像すらできない。
3次元の世界に生きている人間には、2次元の世界で起きることが理解できる。だが、2次元の世界に生きている人間には、3次元の世界で起きることが理解できない。自分が生きている世界以上の次元で物事が発生すると、理解できないものだ。なぜ、物が突然表れ、消えるのか?1次元上の人間から見れば、それを一つの場所から別の場所に移動しているだけなのに。単純なことなのに。
僕は今、ITという1次元でしか仕事をしていない。お客様にITを届けることだけが自分にとっての仕事の価値である。だが、お客様はどうだ?世の中はどうだ?3次元なんてものではない、6次元、10次元の世界だ。財務、戦略、物流、マーケティング、顧客管理、自分がうっすらと想像しかできない要素が重なって、経済活動は行われている。ITはその一端を担っているだけにすぎない。
ITは面白い。確かに、ゲノムビジネス以外で一番ホットな分野だろう。だが、それは重要ではない。今ホットだからといって、株価が急上昇するからといって、ITが重要なわけではないのだ。重要なのは、N次元のビジネス社会で、ITという軸をどれだけ有効活用してもらえるか。「IBMの提案するITはこれです」といくら自信を持って提案しても、お客様のその他の機軸を理解し、立体的にぴったりはまるパズルのかけらを提供できなければ、安定することはない。むしろ、ITが邪魔をするだろう。
ITでビジネスをするからには、ぴったりはまるようにしたい。だから、2次元以上の世界を学びたいのだ。
N次元のビジネス、空想の世界を越えて、理解し実践するために、新たな知識を習得したい。
2004/7/2