インストールガイド:ネットワークブートでLinuxサーバーを構築しよう

1. Preface

 さあ、Linuxをインストールしてみよう。というときに、意外と手近にLinuxのインストール用のメディアが無い事があります 。また、インストール・メディアはあっても、古いノートPCにインストールしたいと思った場合、接続できるCD-ROMドライブがない 、なんて事もあります。

 そんな時には、NIC(ネットワーク・インターフェース・カード)一枚、PCに接続されたFDD(フロッピー・ドライブ)と、フ ロッピー・ディスク3枚さえあれば、Linuxがネットワーク越しにインストールできます。

 もちろん、ADSL、光、ケーブル等のブロードバンド接続環境は必要ですが、Linuxサーバーを建てようと思うぐらいですから、 貴方の環境はBB Readyですよね?

 このガイドでは、パーソナル・ビジネスともにシェアがナンバー・ワンの、Red Hat Linuxを対象とし、中でも現時点で最新の Red Hat Linux 9 インストールの方法を記します。以下、Linuxの記述は、Red Hat Linux 9を指します。

2. Preparation

2.1. ブートディスク四方山話

 LinuxをFDからネットワーク経由でインストールする為に、まずはブート・ディスクを3枚作成します。

 1枚目 "bootdisk.img"は、全体のブート・ディスク。
 2枚目 "drvnet.img"は、ネットワークのドライバ・ディスク。
 3枚目 "pcmciadd.img" は、PCMCIAのドライバ・ディスク。

bootdisk.img は、とにかく必要。インストール対象のPCをこちらから起動します。
drvnet.img は、多くの場合必要。NICがよほどメジャーなものでない限り、インストール時にこのディスクからNICのドライバをロ ードします。
pcmciadd.img は、インストール対象のPCがノートPCで、且つ、NICがオンボードではなくPCMCIA接続の場合は必要となります。そ の場合、インストール時にこのディスクからPCMCIA対応のドライバをロードします。

2.2. ブートディスク・イメージの入手

 まず、ブートディスク・イメージを入手しましょう。通常、Red Hat社のFTPサイト、ftp.redhat.comからダウンロードが可 能です。

  bootdisk.img
  drvnet.img
  pcmciadd.img

 また、Windows環境からブートディスクを作成する場合は、ブートディスク作成用のツール、rawriteをダウンロードしておき ましょう。

  rawrite.exe

 Red Hat社のFTPサイトが混んでいる場合は、有料登録ユーザー優先となり、一般ユーザーは暫く接続できなくなります。新し いLinuxのバージョンが発表された直後などは、数週間は混雑が続きます。大きなアップデート・パッケージがリリースされた直後 も、数日は混雑します。その場合、Red Hat社のサイトは諦めて、日本国内のミラーサイト(Red Hat社のFTPサイトとほぼ同じ内容 を保持しているFTPサイト)を探しましょう。日本国内のミラーサイト一覧はRed Hatの日本サイトにありますが、情報が若干古 い事もありますので必ずしも接続できるとは限りません。

 現在こちらで確認できている国内のミラーサイトは、以下の3サイトのみです。最近のLinuxはCDの枚数3枚〜6枚程度と非常に 多くなり、全てのインストール・イメージを保持してコミュニティに公開できるパワーを持ったサイトは少ないですね。

  ftp.kddlabs.co.jp
  jpix.ftp.ne.jp
  ftp.riken.go.jp (現時点ではRed Hat 8.0まで、今後9にも対応すると思われる)

いずれのサイトも混雑している場合、またはいちいちリンクを辿って取りに行くのが面倒くさい方に、現在こちらでもRed Hat Linux 9用のブートデ ィスク・イメージ、およびrawrite.exeを用意しました。

  bootdisk.img
  drvnet.img
  pcmciadd.img
  rawrite.exe

尚、Red Hat Linux 9用に作ったブートディスクがRed Hat Linux 8や7.3に使えるかというと、それは出来ません。インストール対象の各Linuxにあったブートディスクを使った場合のみ、インストールが可能ですのでご注意を。

2.3. Linuxマシンを使ったブートディスクの作成

 ブートディスクの作成は、既に稼動中のLinuxマシンがあると非常に簡単です。FDDドライブに空FDを挿入し、各ブートディスク・イメージに対し、以下の操作を実行します。

 # dd if=bootdisk.img of=/dev/fd0   (終了後、ディスク入れ替え)
 # dd if=drvnet.img of=/dev/fd0    (終了後、ディスク入れ替え)
 # dd if=pcmciadd.img of=/dev/fd0

2.4. Windowsマシンを使ったブートディスクの作成

 Linuxマシンが無い場合は、Windows上で動くrawrite.exeというツールを使います。あらかじめ、上記2.1.で入手した rawrite.exe と、各ブートディス ク・イメージを一箇所のディレクトリ、たとえば"c:\temp"にコピーしておきましょう。その後、

  スタートボタン → プログラム → アクセサリ → コマンド プロンプト

で、コマンド・プロンプト画面を表示させ、

 c:\>cd \temp                     (FDDにブランクディスクを挿入)
 c:\temp>rawrite -f bootdisk.img -d a -n   (終了後、ディスク入れ替え)
 c:\temp>rawrite -f drvnet.img -d a -n    (終了後、ディスク入れ替え)
 c:\temp>rawrite -f pcmciadd.img -d a -n   (終了後、ディスク入れ替え)

以上で、ブートディスクの作成は終了です。

次回、ブートディスクからのマシンの起動、及び、インストール手順を説明します。お楽しみに!って、楽しめるの内容か?

2003/4/29
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