さあ、Linuxをインストールしてみよう。というときに、意外と手近にLinuxのインストール用のメディアが無い事があります 。また、インストール・メディアはあっても、古いノートPCにインストールしたいと思った場合、接続できるCD-ROMドライブがない 、なんて事もあります。
そんな時には、NIC(ネットワーク・インターフェース・カード)一枚、PCに接続されたFDD(フロッピー・ドライブ)と、フ ロッピー・ディスク3枚さえあれば、Linuxがネットワーク越しにインストールできます。
もちろん、ADSL、光、ケーブル等のブロードバンド接続環境は必要ですが、Linuxサーバーを建てようと思うぐらいですから、 貴方の環境はBB Readyですよね?
このガイドでは、パーソナル・ビジネスともにシェアがナンバー・ワンの、Red Hat Linuxを対象とし、中でも現時点で最新の Red Hat Linux 9 インストールの方法を記します。以下、Linuxの記述は、Red Hat Linux 9を指します。
LinuxをFDからネットワーク経由でインストールする為に、まずはブート・ディスクを3枚作成します。
1枚目 "bootdisk.img"は、全体のブート・ディスク。
2枚目 "drvnet.img"は、ネットワークのドライバ・ディスク。
3枚目 "pcmciadd.img" は、PCMCIAのドライバ・ディスク。
bootdisk.img は、とにかく必要。インストール対象のPCをこちらから起動します。
drvnet.img は、多くの場合必要。NICがよほどメジャーなものでない限り、インストール時にこのディスクからNICのドライバをロ ードします。
pcmciadd.img は、インストール対象のPCがノートPCで、且つ、NICがオンボードではなくPCMCIA接続の場合は必要となります。そ の場合、インストール時にこのディスクからPCMCIA対応のドライバをロードします。
まず、ブートディスク・イメージを入手しましょう。通常、Red Hat社のFTPサイト、ftp.redhat.comからダウンロードが可 能です。
bootdisk.img
drvnet.img
pcmciadd.img
また、Windows環境からブートディスクを作成する場合は、ブートディスク作成用のツール、rawriteをダウンロードしておき ましょう。
Red Hat社のFTPサイトが混んでいる場合は、有料登録ユーザー優先となり、一般ユーザーは暫く接続できなくなります。新し いLinuxのバージョンが発表された直後などは、数週間は混雑が続きます。大きなアップデート・パッケージがリリースされた直後 も、数日は混雑します。その場合、Red Hat社のサイトは諦めて、日本国内のミラーサイト(Red Hat社のFTPサイトとほぼ同じ内容 を保持しているFTPサイト)を探しましょう。日本国内のミラーサイト一覧はRed Hatの日本サイトにありますが、情報が若干古 い事もありますので必ずしも接続できるとは限りません。
現在こちらで確認できている国内のミラーサイトは、以下の3サイトのみです。最近のLinuxはCDの枚数3枚〜6枚程度と非常に 多くなり、全てのインストール・イメージを保持してコミュニティに公開できるパワーを持ったサイトは少ないですね。
ftp.kddlabs.co.jp
jpix.ftp.ne.jp
ftp.riken.go.jp (現時点ではRed Hat 8.0まで、今後9にも対応すると思われる)
いずれのサイトも混雑している場合、またはいちいちリンクを辿って取りに行くのが面倒くさい方に、現在こちらでもRed Hat Linux 9用のブートデ ィスク・イメージ、およびrawrite.exeを用意しました。
bootdisk.img
drvnet.img
pcmciadd.img
rawrite.exe
尚、Red Hat Linux 9用に作ったブートディスクがRed Hat Linux 8や7.3に使えるかというと、それは出来ません。インストール対象の各Linuxにあったブートディスクを使った場合のみ、インストールが可能ですのでご注意を。
ブートディスクの作成は、既に稼動中のLinuxマシンがあると非常に簡単です。FDDドライブに空FDを挿入し、各ブートディスク・イメージに対し、以下の操作を実行します。
# dd if=bootdisk.img of=/dev/fd0 (終了後、ディスク入れ替え)
# dd if=drvnet.img of=/dev/fd0 (終了後、ディスク入れ替え)
# dd if=pcmciadd.img of=/dev/fd0
Linuxマシンが無い場合は、Windows上で動くrawrite.exeというツールを使います。あらかじめ、上記2.1.で入手した rawrite.exe と、各ブートディス ク・イメージを一箇所のディレクトリ、たとえば"c:\temp"にコピーしておきましょう。その後、
スタートボタン → プログラム → アクセサリ → コマンド プロンプト
で、コマンド・プロンプト画面を表示させ、
c:\>cd \temp (FDDにブランクディスクを挿入)
c:\temp>rawrite -f bootdisk.img -d a -n (終了後、ディスク入れ替え)
c:\temp>rawrite -f drvnet.img -d a -n (終了後、ディスク入れ替え)
c:\temp>rawrite -f pcmciadd.img -d a -n (終了後、ディスク入れ替え)
以上で、ブートディスクの作成は終了です。
次回、ブートディスクからのマシンの起動、及び、インストール手順を説明します。お楽しみに!って、楽しめるの内容か?